クライアントに同行し、中国の無錫へ行ってきました。
古い町並みが残っている箇所もありましたが、近代化がどんどん進んでいるという印象を受けました。
1.無錫について
無錫は江蘇省の南部の都市で蘇州、上海、深圳に近い都市です。
同行してくださった中国の方曰く、無錫は田舎との事でしたが人口は700万人超と日本では大都市です。
空港は小規模で入出国は非常にスムーズでした。
非常に驚いたのは街がとても綺麗であること、Mercedes、BMW、Porscheなど高級車がバンバン走っていることです。
中国の景気は悪いというと聞いていましたが、この都市だけ見るとそうは見えません。
現地の方曰く、上海と違い無錫は昔ながらの町並みを残すという方針をとっていないようで、どんどん建物なども新しくなっているとのことでした。
2.工場見学
今回同行させて頂いた会社は砥石の製造を行っている会社です。
砥石は金属の研磨、加工に用いられる物です。
現在はドイツのメーカーから仕入れて、上海や深圳の工場に納めているのですが、ドイツ製品を研究して自社で製造できる機械設備を導入して製造を始めています。
砥石については私は詳しくはありませんが、海外の技術を学んで、同品質・低価格の製品製造を行っていく力はさすが中国です。
意思決定のスピード、製品化するまでのスピード、不具合に対する改善のスピードはとても速く、日本の大企業はなかなか勝てないのではないかと感じました。
将来的に日本のメーカーにも販売網を広げていきたいという構想をお持ちなので、引き続きウォッチしたいと思います。
3.観光など
無錫はとても桜が有名です。
今回の出張はちょうど桜の最盛期ということもあり、「無錫太湖鼋頭渚」という広大な太湖に隣接する観光名所に行ってきました。
年々中国からの観光客が増加しているようで、今年は過去最高の観光客を記録したそうです。その数1日で10万人。
私たちもその日に行くことになったのですが、とんでもない人でした。
太湖を周遊する観光船に乗ろうと列に並ぶことになったのですが、驚いたのは中国の列の並び方です。
日本のテーマパークなどで並ぶ場合は一定の距離を持って並ぶと思いますが、中国では完全に前後の人と密着してました。
よく列に横入りをしてくるという話を聞きますが、密着して並ぶことによってその余地を排除しているかのようでした。
それでも列が折り返すたびに誰かしら前に入ってくるという不思議な現象も、、、
3日間の滞在でしたが、現金で支払っている人は一人も見かけませんでした。このあたりが外国人観光客が行きづらい要因かもしれません。
ただ、今回訪れた中華料理の店はどこも絶品でした。おそらく高級なお店に招待してくださったのですが、火鍋、北京ダック、小籠包などすべてもう一度行きたいお店ばかりでした。
いかがでしょうか。
実は中国は初めて行きましたが、個人的には日本にないパワーをすごく感じる出張でした。
政治に不安はあるものの、個々のパワー、賢さを見る限りまだまだ成長していくように感じました。
あすか税理士法人
【国際税務担当】街 有帆
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