座談会(未経験者) 2020年夏

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あすかの教育環境

あすか税理士法人の特徴として、教育制度の充実を挙げられています。西浦さんは、こういった教育制度があることについて、何か思われたことはありますか。また、入社前と入社後での感じ方について教えて頂けますか?

私はTACの就職説明会で初めてあすかの教育制度について説明して頂きました。その時は各ステップの評価基準や、どういう条件を満たせば次のステップに上がれるのか明確になっているところがいいなと感じました。
入社してからは指導がとても丁寧で、決められた手順をマニュアル通りに教えるのではなく、問題の背景から説明してくださり、理解が遅い時でもわかるまで何度も教えてくださることがすごくいいなと感じています。

入力ステップについて

西浦さんは春まで、最初のステップである入力ステップで業務をされていましたが、具体的にはどのようなお仕事をされていましたか?

主にクライアントに頂いた資料から会計入力、毎月の給与計算、電話対応や資料整理を含む庶務の業務も行っていました。

会計入力は、この業界に勤めるにおいては地味な作業かもしれませんが、この処理が不正確、不十分だと、その後の判断を誤ることにもなりかねないとても重要な作業です。一番基礎となる業務でもあり、ここが正確に早くできることが第一歩だと感じます。次のステップに早く上がるためにも大切にしてほしい業務ですね。

だいたい入力ステップから次の申告補助ステップに上がるには平均してどのくらいの期間がかかりますか?

だいたいイメージとして、長くて1年、早い人は半年ほどで卒業して、次のステップに進みますね。
次のステップに進むには3人の教育担当者が会計入力・給与計算・庶務の各項目について○を付けること、つまり9個○が付くことが必要です。一つでも×が付くと進めませんが、×が付いた項目の理由は毎月面談で説明するようにしています。早く次のステップに進めるように頑張ってね。

申告補助ステップについて

入力ステップを卒業して申告補助ステップに進むと業務内容も大きく変わるのでしょうか? 根来さん、いかがですか?

入力ステップと大きく違うところは、やはりクライアントの所へ同行させていただいて、直接やりとりするところだと思います。なので、今まで以上に入力ステップの時に所内でやっていた業務の理由を考えるようになりましたし、そのステップをやっていてよかったと実感できることが多くなったと思います。

内勤を半年から1年ほど続けてきて、急に外出となるわけですけど怖さはなかったですか?

怖さは…ありましたけど、ワクワク7:不安3くらいの感じでした。

なるほど。かっこいいね(笑)

飛び込む前はそう思っていたのですが、いざこのステップで業務を行ってみるとわからないことが多くて、なかなか「楽しい!」と思う機会は少ないのが現実でしたが(笑)

確かにわからないことが増えるステップかもしれないね。

でも、わからないことも逐一教えてもらえるので、一つ一つできるようになる喜びも感じますし、それが充実感に繋がっているのかなと思っています。

教育担当の方からはどのような指導を受けていますか?

このステップはパートナー税理士とクライアントの所へ同行して、現地で会計帳簿のチェック作業をしたり、相談に乗ったりすることがメインとなります。
会計帳簿のチェックは総勘定元帳を通査するのですが、各勘定科目のチェック方法や注意点を指導してもらえます。ある程度勉強していると一般的な論点は理解しているつもりになりますが、それぞれの会社特有の事情が絡むと勉強通りにはいかないケースが多々あり、それがいい刺激にもなります。
また、決算を見据えて、期中からしておくべきことを考えるように指導されるので、クライアントと一緒に決算に向かって数値をまとめるというイメージで業務をおこなっています。
クライアントからの相談については、知識不足や経験不足からうまく回答ができないことが多々あるのですが、なるべく説明する機会を作ってくださり、後から「こういう風に説明すればよかったんじゃない。次はこういうことも伝えてみればいいと思うよ。」と説明の方法も指導してくださるので、少しずつ話をする自信も身についていきます。そういう意味では一人で外出できるようになるための指導を行ってくれるステップだと思います。

申告補助ステップから担当ステップにはどうやったら進めるんですか?

ロールプレイングですね。パートナー税理士2人がクライアントの社長になりきって税務の質問をします。私の時は役員報酬の質問でした。

試験を行うのが普段指導してくれるパートナーではなく、別のパートナーなのでプレッシャーはすごいですよね。
この試験を行うパートナー二人の○が付くことで、次の担当ステップに進むことができます。
落ちても理由は説明してもらえますし、毎月試験があるので、チャンスはすぐ巡ってきます。
このステップもだいたい半年~1年は経験してもらうので、担当ステップに進むのは早くても入社後1年~2年ということになります。

担当ステップについて

担当ステップの業務内容はどのようなものですか?

基本的に担当先の業務を一人で行うことになります。申告補助で同行していたパートナーがいなくなるというイメージです。

前のステップではパートナーという責任者が同行していることによる安心感もあったと思いますが、いなくなったことによってどのような変化がありますか?

クライアントからの質問がダイレクトに自分に来るようになるので、発言に対する責任、会計処理に対する責任を意識するようになりました。ですが、その分直接「ありがとう」と言ってもらえる機会も増えたことはやりがいに繋がっています。
また、担当ステップに進んでも教育担当パートナーと毎月面談が実施されます。その際にその月の業務の洗い出しを行い、スケジュールの管理、業務内容やクライアント対応に関する相談をします。

担当ステップに進んで間もない方とある程度経験がある方では少しこの面談での指導内容も変わります。
具体的には、担当ステップに進んで間もない方はどちらかというとスケジュール管理の比重が大きくなります。一方で、経験のある方については、クライアントが抱える問題や悩みをヒアリングし、事務所としてどのようなアプローチをしていくかを一緒に検討していくことに時間をかけます。

指導を受ける側としてはそういった指導はどのように感じていますか?

安心感があります。月一回、業務の全体像を報告できるので、漠然とした不安の解消やミスを減らすという意味でもありがたいと感じています。
今後の対応に関するアドバイスをもらえることも大きいと思います。

勉強と実務の相乗効果

色々な試行錯誤を経て、このような教育制度の仕組みを作られたと思うのですが、みなさんは税理士になるための勉強も日々されている中で勉強と実務は関連しているなぁと思うことはありますか?

入力ステップではそれほど実感はわかないのですが、簿記や財務諸表論の勉強とリンクするところ、違いを感じるところはあります。できあがった試算表ではなく、証憑から会計入力を行い、試算表を作るという点なんかは新鮮な気持ちで取り組んでいます。

私は消費税の勉強していたのですが、税率変更や軽減税率などは日常的に発生するので、それは勉強していてよかったなと日々感じます。一方で、勉強していない科目についてはうまく質問に答えられないことも理解ができていないことも多くて苦労します。

申告補助にあがるとすごく実感しました。勉強しているからこそひっかかる点も多いですし、クライアントに質問されてすぐに回答できなかった点などを改めて調べると法律の趣旨などを再認識することも多々ありました。

仕事をしながら勉強することはしんどくない?専念という選択肢もあると思うけど?

私は両立して正解だったと感じています。なんというか充実感を得られる毎日です。仕事では新しいことを教えてもらい、勉強で復習して、それをまた実務に当てはめるというサイクルがうまくできていました。山を一歩ずつ登っているような感覚に近いなぁと思っていました。

あすかの環境

就職するときに勉強できる環境かどうかを重視する人は多いけど、あすかはどうかな?

あすかは遅くても18時半退社が徹底されているので、勉強できる環境は整っていると感じます。手放しでもなく、強制でもなく、頑張っていることを後押ししてくれる環境かなと感じます。頑張れるかどうかは自分次第だよと言われている感覚です。

残業がなく、業務負荷も調整してもらえるので勉強の環境が整っていると思います。私は朝8時に来て1時間、退社後は2~3時間勉強する習慣ができていました。

あすかに入ってからイメージが変わったことはありましたか?

私は前職がありましたが、あすかはマニュアルがしっかりしているなと感じました。各勘定科目について調書といわれるものを作成し、誰が担当してもクライアントの状況がわかる状態になっていることには驚きました。

私は税法、年末調整、社会保険の講義なども適切な時期に行ってくださることに驚きました。1年間は毎月なんらかの講義があるイメージです。また、実務でかなりExcelを使いますが、実務に沿ったExcelの講義や問題も用意されていて初心者でも力がつくと感じます。メールの書き方や様々なマナーなども一から教えてもらえます。社会人として、税理士としての基礎をつくる環境があるなと感じます。

あすかはベーシックな税務業務が主体ですが、HPに書いてあるように国際税務、タックスプランニング、会計コンサルティングなども行っており、クライアントの層も業種業態・規模も様々なのでやりたいことを見つけるのにもいい環境だと感じます。
特定の業務をより深くやりたいとなった時にも応援してもらえる文化なので、あすかで広げることも、あすかで得た知識経験を別の形で生かすことも選択肢としては無限にあると感じます。

リクルート活動中の方へのメッセージ

これからリクルート活動をする方に対するアドバイスをもらえますか?

何を重視するかを考えて欲しいです。やりたいことがありそれに関する知識を増やしたい、すぐにお金をもっと稼ぎたい、勉強ができる環境がほしい、確実に力を付けていきたいなど目的を明確にしてそれに合う事務所を選んで欲しいなと感じます。

自分で考えて調べて、実際に足を運ぶ、オンラインで面談をしてもらうなど色々な事務所を見て選んで欲しいです。実際に働いている人と自分の感覚が合うというのもすごく大事だと思います。

自分がどういう人間なのかを理解するのが大事だと思っています。キャリアアップのためにはどのような環境に身を置くのが一番成長できるのか、評価してもらえるのかを考えることが重要だと感じます。私は着実にステップアップしたいと考えていたのであすかを選びました。

いいですね!みなさんありがとうございました!